職場内コミュニケーションは日々の積み重ね
こんにちは。ササキミサトです。
とある企業さまで、職場内コミュニケーションの研修をおこなった時のこと。
管理職、現場スタッフ問わず
あらゆる役割を持つ方への研修です。
その中で、このような問いかけをしました。
「会議中、発言がないメンバーがいたとします。皆さんはどのような行動を取りますか?」
ご参加の皆さんからは、
「いつも発言がある人、ない人がいるので、その人次第かなと」
「何も意見がないのかなと思う」
「普段話している人が何も言わなかったら、不思議だなと思う」
などなど様々な発言がありました。
この問いかけ理由は、「言葉の意味を自分ごととして置き換える」ための
ディスカッションの一幕。
例として挙げたのは「遠慮・配慮・考慮」で
よく使う言葉だとしても、意味や捉え方を知ることで
その一歩先の行動が変わるという内容です。
自分のその思いは遠慮なのか?
相手への配慮はできているだろうか?
など、同じ職場で時間を共にするチームメンバーだからこそ、
単なる「業務のやり取り」だけではなく、
「お互いの気持ちを理解しようとする姿勢」が何より大切になります。
例えば、会議中に発言の少ないメンバーがいたとき、
「発言しない=意見がない」と捉えるのではなく、
「発言しづらい理由があるのでは?」と想像してみること。
それが「配慮」の第一歩です。
実際、研修に参加されたある管理職の方がこんなふうにお話しされました。
「ある部下が毎回会議で黙っているので、意見がないと思い込んでいた。でも、終わってから声をかけてみると、しっかりとした考えを持っていたことがわかりました。」
このエピソードからも、
「その人なりの表現方法」を受け取る姿勢が大切であると気づかされます。
遠慮と配慮の違い、そして考慮することの意味を深く理解することによって、
チーム内の信頼関係はより強固になっていきます。
職場内コミュニケーションの改善は、一足飛びにはいきません。
しかし、一人ひとりが少しずつ「言葉の背景」を意識し、
相手の立場に立ってみることから、必ず変化が生まれると私は信じています。
追伸:
以前書いたこちらの記事も参考になるかもしれません。