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札幌を基点にご活躍のササキミサトさん。人前で話をする人のアドバイザーとして、講座の講師やプレゼン、電話応対など様々な場面で、頼りになる存在です。人となりに注目したササキさんのアドバイスの視点は、仕事の上でも講師として登壇するときにもとても参考になります。
Vomy-C主宰・コミニュケーションコーディネーター ササキミサトさんをインタビューしました。(インタビュー・文 遠藤美華

ササキミサト Vomy-c主宰
コミニュケーションコーディネーター

――コミニュケーションコーディネーターとしてご活躍ですが、具体的にはどんなお仕事をされているのでしょうか?

人前で話をする機会のある方へのトータルサポートをしています。声に出して発信をする時のアドバイザーといえばわかりやすいでしょうか。

講師として自身のブラッシュアップを図りたいとき、大きなチャンスをつかめるかもしれないプレゼンを控えてアドバイスが欲しいとき、イベントの司会が決まっているのだけれど・・・自社の電話応対に不安がある・・・などなど、「人の前で話をする」内容に関して、私にできることであれば、何でもさせていただきます。

具体的には、主催講座を月4回開催。「人前で話をすることについて」のパーソナルなご相談は、60分の電話相談で質問にお答えしています。また、受講生については月一の定期コンサルティングをおこないます。お客様がご利用しやすいサービスをと考えて、現在では、この形に落ち着きました。

最近では、メールマガジンで自分の声を音声ファイルにしてお届けしてもいます。

8年間モデルとなる講師を探し続けていました

―――コミニュケーションコ―ディネーターになるまでの経緯を教えてください。

新卒では女性営業マンとして採用。先方に懐に届くプレゼンテーションを研究し、営業をしていくと支店NO.1の成果をだすまでになりました。その後、フリーアナウンサーを経て、コールセンターのオペレーターとして就職。前職のフリーアナウンサーの経験を買われて、電話応対の研修講師に抜擢。経験を重ねていくうちに、人材育成のための研修講師をまかされるようになり、企画立案から資料作成まで担当していました。

第2子の出産を機に退職。子育てをしながら、漠然とですが「講師や人を育てる仕事をしたい」と思っていました。起業・独立は2014年。人材育成コンサルタントとして企業の社員教育からスタートしました。講師歴は、今年で13年です。

―――研修講師のスタート時から8年をかけて、講師のモデルを探すためにたくさんの講座を受講し続けたと伺いました。それも全額実費で受講されたそうですね

講師としてスタートした時には、私にはお手本とする「師匠」はいませんでした。モデルになる講師を探してセミナーや講座を受講し続けていたら、いつの間にか8年も経っていたんです。月に10本近く受講した時も(笑)ヨガだったり、パソコン講座だったり。あらゆるタイプの講座を受講して、参考にしながら自分の講座のスタイルを作っていきました。

 

講座やセミナーは生のライブ

モデルを探しているうちに「思いが伝わってくる講師」と「あまり伝わってこない講師」に、なんとなく分類できるようになってきました。

講演会のように不特定多数に対して語るのと違って、講座やセミナーは特定の人数の限られた方との間でおこなわれる「講師と受講者の学び合い」だと思っています。受講者は、当然お金と時間をかけて学びに来ているからこそ、講師から提供されるものにメリットがなければなりません。また講師も受講者の反応から学ぶことが多いにある。

講師側から発信するだけの一方通行ではなく、講師と受講者の双方向でのやり取りがある。エンターテーメントやライブのような感覚に似ています。この違いが「伝わってくる講師」と「あまり伝わらない講師」の差ではないかな、と感じています。

―――きっと講座を持たれている講師なら誰もが「伝わる講師」でありたいと思うに違いないと思います。「伝わってくる講師」とは具体的にどんな講師をいうのでしょうか。

「伝わってくる講師」を一言でいえば、受講者のことを常に忘れない講師といえるかもしれません。受講する方の年齢層、生活スタイルなどを想像しながら、講座の準備から終了後までつくりこめる講師は、「伝わってくる講師」です。

例えば、事前準備で配布する資料を作成する場合について、考えてみましょう。手順を一枚びっしりに書くのと、箇条書きに書くのとでは、受け手によって伝わり方が違いますよね。

受講者の年齢層や男性か女性かでも違ってきます。受講する方が女性でかつ若い場合は、文章を読む習慣が根づいていないことが多いので、箇条書きの方が断然わかりやすい。目で追っていけますし、家に持ち帰ってももう一度資料をみながら、自分でやってみることができたりしますよね。受講する側の状況をつかんでいるかそうでないかで、資料ひとつとっても「伝わる」「伝わらない」は言えると思います。

 

「自分にしかできない」講座にしていくために

 講師業は、何かの協会に属していて、講座としてひな型がある場合もあります。同じ講座を開催しているのに、あの人は集客が溢れるくらいなのに、自分の講座はどうしてこんなに集客に苦戦をしてするのだろう?とご相談をいただくこともあります。

はじめから協会などで決められた内容の講座を、見よう見まねでやるところからスタートする方は多いし、否定はしません。お手本があったほうがはじめやすいですし。

ご自身が講座をやっていくなかで、ひな型通りに決まった話し言葉だと自分に合わないとか、しっくりこないなど、少しだけボタンの掛け違いを感じたときに、ご相談いただける自分でありたいと思っています。必ず力になれます。コミニュケーションコーディネーターの腕の見せ所ですから(笑)

同じ内容の講座でも、個人のもつ個性や経験、雰囲気、話し言葉や話し方が違えば、自分しかできない個性豊かな講座にすることは可能なのです。

「人」×「仕事」のかけ合わせで、良い仕事・良い講座は出来上がる

―――ササキさんの提供メニューにある「CMプロジェクト」について教えてください。

 私は集客の専門家ではないので、集客のアドバイスはできません。でも考えてみれば、集客に必要なのは、自分のことを宣伝したり、PRしたり発信すること。私にお手伝いができることはと考えたときに、自分の得意とする「話す」ことに特化して動画を撮り、たくさんの方に見ていただけるクライアント様のための講座CMをつくりはじめました。

CMプロジェクトで大切にしていることは、CMをご覧になった方が「実際会った時にこんな風に話ができる」という模擬体験ができる、ということ。もう一つは、その人らしさを前面に出すことです。

―――CMで「その人らしさ」を前面にだす理由は?

「人」×「仕事」のかけ合わせは絶妙です。同じ講座内容であっても講義をする人によって化学変化を起こすからです。

例えば、もし私がいきなりネイリストになったら、どうでしょうか?ちょっと違和感があると思うんです。このしゃべりで、この性格ですから(笑)サンキャッチャーを作る方をみても、やっぱりキラキラ可愛いものをつくれる空気感がありますよね。

「その人らしさ」を前面に出すことは、かけあわせの幅を持たせる意味でも重要です。このかけ合わせがうまく表現できると、撮っているCMはもちろん、講座・セミナーは、受講者にとって有益で、自身としても最高なものができあがると考えています。

講座の基本ベースやひな型は同じでも、仕事それぞれに合った教え方、その人の特徴にあった教え方が絶対あるんです。講師の皆さんには、自分に自信を持って「自分らしさ」や「特徴」を前面に出して、受講者に伝わる講座をぜひ開催してほしいです。(2016年2月札幌にて取材)

ササキミサト(コミニュケーションコーディネーター)
フリーアナウンサー、イベント・ブライダル司会、ラジオDJ、研修講師、育成専任担当など多数経験。
電話対応コンクールにて、札幌地区大会入賞。落ち着きと安心感のある声、
その場の雰囲気に合わせた
「惹きだし方」「魅せ方」を変える
トータルスタイルが好評を得る。

編集後記:ササキミサトさんのインタビュー取材を終えて

ササキミサトさんとの出会いは、私が講座をつくりたいと思った時に、サポートをお願いしたことです。おかげさまで、私の持ち味と仕事の内容をかけ合わせたプロフィール作成講座「自分で魅力的なプロフィールが書けるようになる講座」は、自分にも無理のないかつ楽しい、そして伝わる講座に仕上がったと自負があります。

ササキさんのインタビューを終えて、私のプロフィール作成サービスはこれからそれぞれのお仕事に差別化について、人に注目している内容へとシフトしていくかもしれません。(2016.4.25)

インタビュアー:ブランディングプロフィールライター遠藤美華さん

 


 

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